レルヒさんを追いかけて Ver.2

新潟県のゆるキャラ・レルヒさん。やたら大きくて黄色くて不気味なのに、じっと見ていると愛着が湧いてくる不思議なキャラクターです。そんなレルヒさん追っかけレポートをお送りします!

【閑話休題】ゆるキャラグランプリに思うこと

http://instagram.com/p/pBlHJgw74t/

 

ゆるキャラグランプリ2014が終わって2週間近くになります。レルヒさんは第107位でした。

 

毎年、組織票が話題になっていましたが、ゆるキャラファンは大人が多いのではっきり言うことがなく、私自身も「組○票」などと茶化していました。が、今年は堪忍袋の緒が切れていたファンが多かったように思います。

 

2011年は第10位。当初はふっかちゃんと熾烈な3位争いをしてTwitterでやりあっていました。

後半失速、というかにしこくん2ちゃんねるユーザーに推されまくって、ふっかちゃんごと蹴散らされてしまいました(笑)。このとき既に組織票の影はあって、どさくさに紛れて、いつの間にかレルヒさんよりランクアップしているゆるキャラさんがいたように思います。

 

2012年は第12位。この時は山口県の某キャラが組織票で評判を落としました。2013年は第120位。この時は静岡県浜松市の某キャラが…。くまモンふなっしーの活躍で「ゆるキャラ」で稼げると思った自治体が増えたのでしょうね。

 

一貫としてレルヒさんに対して静かな新潟県(笑)。ここまで来ると逆に清々しく感じます。

 

でも、冷静になって見てみると、刈羽原発の問題、北陸新幹線開業、北朝鮮拉致被害者問題、毎年なんかしらある自然災害などなど、新潟県にはいろんな問題が山積しているので、神妙な面持ちでこれらの問題について語ったその口で、泉田知事に「レルヒさんに投票よろしく!」と言わせるのは…(想像中)面白いじゃん!と、私は思いますが、真面目な大人からは叱られそうです。

 

私自身、順位付けというのはあまり好きではなく、自分にとって一番であればいいと思っているので、ファンになりたての2011年はあまり熱心に参加していませんでした。ただ、順位が落ち始めたあたりで、レルヒさんに比べたら実績の無いキャラクターが上位にいるのが納得いかず、投票するようになっただけで、基本的な考え方は変わっていません。

 

昨年120位になったあたりでもうイヤになっていたのですが、2014年もレルヒさんはエントリー。これはもう苦行です。もっと順位が下がったらどうなるんだろう。

 

どうやり過ごそうかなと思ったところに思いついたのが「まとめ」でした。


まとめてみました。レルヒさんを応援するツイート。昨年、組織票の実態を知らずにレルヒさんは人気が落ちたなんていう声もあったので、「そんなことはありません」と言うために証拠を作っておこうと思いました。

 

7週間と長い投票期間でしたが、上越市の歌瀬吟ちゃん(越後謙信SAKEまつりのマスコットキャラ)を筆頭に、Negiccoのお嬢さんたちが応援してくれたり、ブリカツくんが泉田知事に直訴のツイートしたり、その知事が記者会見で応援してくれたり、なかなかドラマティックな展開で面白かったです。

 

そしてなにより、印象的だったのはレルヒさんのファン対応。毎日「投票したよ」と報告するツイートに丁寧にお礼をしていく誠実さ、サービス精神はまとめがいがありました。

 

伝え聞いた話に寄ると、レルヒさんはこのグランプリを通してファンと交流できたことに満足しているそうです。

 

新潟県はなぜ組織票でレルヒさんを推さないのかという声もありますが、やるんだったら2011年か2012年だったし、ここまでえげつない票数を投入しなければいけないのなら、これからの雪害対策を練った方がいいのでは?なんて、私は思います。

 

組織票という言葉に批判が集まりますが、問題は集票の仕方です。例えば1位のぐんまちゃんは3年かけて群馬県内のさまざまな企業や団体に呼びかけて「応援団」を作ってきたという報道がありました。

 

群馬県が「ぐんまちゃん」を使って(言い方は悪いですが)、県民を一体にしたのが今回のゆるキャラグランプリの結果に繋がったと思いました。言い方を変えれば「ぐんまちゃんが群馬県民をまとめた」かな?

 

何年も組織票が問題視されても運営が変わらなかったのは、ぐんまちゃんのような結果を待っていたのではないかと思ったのです。

 

組織票はただ票を集めるだけではダメです。対象のゆるキャラを自治体(団体)が愛し「一緒に応援しましょう」と出来なければ、それは「地元愛」に繋がっていかないのではないかと。

 

ここまで組織票について肯定的に書いてきましたが、もちろん順位を肩書きにしたい運営があるのかもしれません。でも消費者は順位に目くらましされるほど馬鹿ではないので、いずれ淘汰されていくでしょう。いやあ、審美眼を磨くチャンスにもなりますね(笑)。

 

レルヒさんの話に戻して…。

 

所属自治体から協力が得られないなら得られないなりに、このイベントを「ファンとの交流の機会」という意識に変えたレルヒさんに、ライフハックを学んだ気がします。いつか新潟県がレルヒさんと向き合う日が来るまで、そんなレルヒさんを応援していこうと思いました。

 

図らずも、その路線に乗っていた自分も多少は成長したかしら?

(毎年イライラしていた人 →(´・ω・`)ノ)